日本のお墓の欠点

日本のお墓と海外のそれとを比較した時、長所と短所が浮かび上がるのは当然です。日本人としては特に短所が気になるところですが、外国人はどのように捉えているのでしょうか。例えばお墓参りの適切なタイミングとして盆、彼岸といった概念が存在する点は、面倒だと感じるかもしれません。海外では命日はあるものの、基本的には親族や友人が好きな時に墓を訪れます。誕生日やクリスマス休暇を利用して訪れることもあるくらいですから、お盆に一斉に墓地に向かう日本人を見て奇異に感じるのは無理のないことです。もちろん海外にも日本のお盆のような概念が存在するところもあるため、そのような国では多少は理解してもらえるかもしれません。例えば中国では清明節、イタリアではジョルノ・ディ・モルティがあります。他にも、日本人が霊園でお花見をしたりする行為は、外国人の目には死をタブー視していないように映る可能性があります。日本人も決して墓地に近付きたいと思っているわけではないのですが、海外と比較すると無頓着な人が多いのかもしれません。また、永代使用という文化も日本に特有のものであるため、個人ごとにお墓を作るのが当たり前である外国人にとって、理解に苦しむ文化でしょう。では彼ら外国人が日本で亡くなった時、どのような埋葬方法が採られるのでしょうか。実は外国人墓地という特別な墓地が存在し、海外出身の留学生や観光客がそこで埋葬されています。外国人墓地の歴史は長く、古くは17世紀の長崎に存在したことが確認されています。当時は長崎が日本の玄関でしたから、そこに中国人やオランダ人の墓が作られたのです。時代が下ると外国人墓地の整備はさらに進められ、19世紀にはペリーが外国人墓地を幕府に要求しています。

自然葬のスタイル

近年では、昔ながらの「お墓に納骨し、代々継承していく」といった供養スタイルを見直し、故人のライフスタイルに合わせたお墓や、埋葬方法のバリエーションが広がってきているのではないでしょうか。その一つで、今注目を集めているのが、お墓という形式に捉われない「自然葬」と言えるのではないでしょうか。自然葬は、基本的にルールというものがないため、様々な埋葬方法が見られるでしょう。もっともポピュラーなものとしては、遺骨の一部を細かくくだき、山林や川、海などといった自然の中に撒いて埋葬する「散骨葬」が挙げられるでしょう。これは、自然への回帰という願いのほか、故郷へ帰郷するという意味、思い出の地で眠りたいといった故人の希望のもとで行なわれるとされています。ルールがないとは言え、散骨をする場所には配慮が必要と言え、その地の住民や漁業関係者などに相談してから決めるべきと言えるでしょう。そのほかにも、遺骨を土の中に埋め、その上に墓石のかわりに樹木を植えるといった「樹木葬」と呼ばれるものも注目されているようです。樹木の種類は故人をイメージして選べるようですが、埋葬できる場所というのは決められているようです。一般の墓地などにも、近年では樹木葬のためのスペースを準備しているといった場所もあるようです。また、遺骨を水で溶ける紙に包んで海に散骨する「海洋葬」というものもあるようです。これは、船を貸し切って行なう場合と、複数の遺族が合同で行なう場合、遺骨を業者に預けて代行で散骨をお願いするといった3パターンの方法があるようです。また変わったところでは「宇宙葬」と呼ばれる、空へ還す自然葬があるようです。人工衛星に遺骨を納めた専用カプセルを搭載し宇宙へと打ち上げるというものだそうです。地球の軌道を一定期間回った後、最終的には大気圏で遺骨は燃え尽きるようです。少し前までは、公園墓地や霊園、納骨堂などの選択肢だったものが、現代では埋葬という概念からも自由になっているようです。

お墓を建てる

お墓を建てたいと考えたとき、まずはじめに、石材庖、石の種類、デザインというものを決めていくことから始まるでしょう。石材庖については、墓地で指定がある可能性もあるため、確認が必要かもしれません。無事に墓地を購入することができたら、墓石などの準備へと入るのが一般的な流れとなるでしょう。墓石というのは、基本的に石材庖に依頼し、建ててもらうことになるでしょう。購入した墓地が、民営墓地や寺院墓地といった場合、たまに石材庖の指定があるケースがあるようで、このような指定庖の場合、ほかの庖より割高になっている場合もあるため、墓地の購入前にきちんと確認しておくとよいでしょう。お墓というのは、建てた後のメンテナンスというのを考えておかなければなりません。石材庖選びは、購入後の手入れなどにも対応してくれるような、信頼のおける庖を選ぶことが大切でしょう。墓石に使用される石は、風化しにくく、磨いたら光沢の出る御影石が一般的に使用されていると言えるでしょう。関東では黒系、関西では白系の墓石が好まれているようですが、近年では、お墓のバリエーションが増えると同時に、赤系や緑系などさまざまな種類が選べるようになっているようです。お墓のデザインは、信仰していた宗教によって、それぞれ基本の形式というものがあるようです。個性を重視するような傾向になってからは、宗教や形式にとらわれず、自由なデザインのお墓が増えてきているようです。ただし、購入した墓地などによっては自由なデザインでは建てられない場合もあるため、あらかじめ確認をしておきましょう。公園墓地などではよく見られるかもしれませんが、霊園や納骨堂では難しいと考えておくと良いでしょう。

永代供養という選択

承継墓を継承したとしても自信が死んで以降、供養をしてくれる子孫がいないといった場合や、近年では海外進出なども比較的容易にできる世の中になっているため、遺族が故郷から遠く離れてしまったため、お墓参りをすること自体が難しくなっているというのが問題としてささやかれているようです。このような場合には、墓地の管理者に「永代供養料」というものを支払い、墓の管理をしてもらうとともに、供養を委託するといった方法が見られているようです。一見すると便利に感じるこのサービスですが、利用に際しては、期限が設けられているということを理解しておかなければならないのではないでしょうか。一般的に「承継墓」というのは、最も一般的な家墓と、両家墓という2種類に分類されるのではないでしょうか。家墓というのは、子孫が代々継承してきたお墓のことを指しており、墓石にはその家の家名が彫られていることがほとんどでしょう。両家墓というのは、一人っ子同士の結婚という条件のときに建てる墓とされています。継承していくスタイルではないお墓としては、永代供養墓として、夫婦で入る夫婦墓や、友人間土で入る友人墓というのもあるようです。また、近年、核家族や単身者の増加により、故人が1人だけ入る個人墓というのも増えてきているようです。こういったお墓に関しては、きちんとした永代供養対策が必要と言えるでしょう。また、家や個人での単位にこだわらない、合葬墓というのもあるようです。カロートを共有し、地上部に共同の墓や記念碑、仏像などを建てるカロート共同墓タイプや、墓所を共有し、各々小さな墓石を建てるミニ墓集合タイプなど、お墓も進化してきていると言えるでしょう。公園墓地、霊園、納骨堂など、自身のライフスタイルにぴったりのお墓を選べると良いでしょう。

保管するべき遺品

自営業を営んでいる人が亡くなった場合、その仕事に関する書類は、書類ごとに保存期間が義務づけられているようですので、捨てずに必ず保管するようにしましょう。また、一見するとただのおもちゃのように感じられるようなコレクションなども、遺産となる可能性があるため、蔓や掛け軸など以外のものも保存しておくことをお勧めします。素人目には一見価値がなさそうでも、ひとつ何千円という値がつき、合計すると結構な金額になるといった場合もあるようでます。故人以外には興味のないものであっても、一度インターネットなどで確認してみると良いのではないでしょうか。故人の家が遠方であったり、孤独死などで死を迎えられた場合などのように、遺族が遺品整理を行えないような場合には、遺品整理サービスというものを利用すると良いでしょう。遺品整理サービスの流れとしては、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較、検討して業者を選びましょう。その後、状況などをすり合わせたり、打ち合わせをしたりし、業者に委託しましょう。業者側は、打ち合わせの内容通りに遺品を整理、仕分けし、各種梱包をし、遺品を搬出します。その後、簡易的に掃除を行い、終了という流れが一般的なようです。近年では業者によってオプションサービスなども充実しているようで、遺品整理だけでなく、部屋の掃除や遺品の供養、保管などのようなさまざまな依頼に対応してくれるようになっているようです。遺品の価値などによっては、故人のお墓のグレードもアップできる可能性もあるため、公園墓地、霊園、納骨堂など、お墓の資料も多く用意し、比較、検討できると良いのではないでしょうか。もちろん、思い出の品などは言うまでもなく身近に置いて故人を偲ぶ時間を日常の中に作れると良いでしょう。

通夜、葬儀、各種手続き

家族内での打ち合わせが終わったら、次に葬儀会社との打ち合わせを行いましょう。内容としては、通夜、葬儀の内容を決定すること、その段取りの確認、香典返しや心づけ、返礼品、通夜ぶるまい、精進落としなどを行うか、そのスタイル、行う場合の準備をする段取りといったことになるでしょう。打ち合わせ内で、通夜と葬儀の案内を出す準備や、喪服の準備なども葬儀会社に依頼したい場合は速やかに伝えておくと良いでしょう。その後、世話役の依頼、葬儀費用の準備、宗教者への依頼という流れになるでしょう。故人の信仰していた宗教によっては、葬儀スタイルや入るお墓などにも決まりがあるため、公園墓地、霊園、納骨堂など、近年さまざまなスタイルのお墓がありますが、選ぶのは宗教の確認が終わってからにしておきましょう。仏教であれば、僧侶、キリスト教であれば、牧師さんか神父さんなど、宗教によって依頼が異なるため、あらかじめ確認しておくのも良いかもしれません。通夜での注意点としては、喪主や遺族は弔問客の対応はせず、故人の側を離れないということでしょう。弔問客の礼に対しても、座ったまま静かに黙礼で返すだけで大丈夫でしょう。神道とキリスト教では、通夜ではなく、神道では選霊祭と通夜祭、カトリックでは通夜の祈り、プロテスタントでは前夜祭と呼ばれる儀式を行なうことになるでしょう。焼香のかわりに神道では玉串奉奠、キリスト教では献花をするのが一般的でしょう。書類の動きとして気をつけておかなければならないのは、期限と保管でしょう。死亡診断書または死体検案書がなければ火葬許可証をもらえないため無くさないように管理しましょう。また、7日以内という期限も気をつけましょう。埋葬許可証も、埋葬時に必要となるため、骨壷の中などに入れて管理しておきましょう。

通夜、葬儀の方針

多くの場合、死を前にして「とにかく葬儀会社ヘ連絡する」といった状況に陥ってしまい、気付くと通夜も葬儀も終わってしまい、あとあと「もっとこうしてあげれば良かった」というように準備不足を後悔してしまうといったことが見受けられるようです。納得のいくお見送りをしたいと思った場合には、葬儀会社に依頼する前
に、親族間で「どのような通夜にしたいか」「葬儀はどういった形にするか」というような方針を相談し、決めておくと良いのではないでしょうか。これを行うだけで、葬儀会社との打ち合わせがスムーズになるのではないでしょうか。家族間でまず初めに決めておきたいことは「喪主を誰にするか」でしょう。「喪主」とは遺族代表の葬儀の主宰者と言えるでしょう。葬儀中にあいさつをするのはもちろん、その後の法要も中心となって進めていくことになるでしょう。次に、故人の信仰している宗教を確認しておきましょう。これは、宗教によって葬儀内容が異なってくるため、故人の信仰にそって葬儀を行なうのが基本と考えられるからでしょう。その後、葬儀の形式と規模を決めていくと良いでしょう。現在は、一般的な宗教葬儀だけでなく、自由葬や家族葬なども増えているようです。どういった形式で行なうのか、家族で話し合い、葬儀に参列する人の人数なども予測しておくと良いでしょう。その後、上記の条件を考えながら、会場を決めていきましょう。以上の相談をした上で、葬儀全体の予算までを決めておけたら望ましいのではないでしょうか。様々なスタイルが増えてきた葬儀です。わからないことや希望などは、どんどん遠慮せずに相談してみると良いでしょう。お墓なども同様に、多くのバリエーションがあるため、家族であらかじめ相談しておくことは重要と言えるでしょう。

解剖と伝染病

よく、テレビドラマなどでも耳にする「司法解剖」とはどういったものか、考えたことはありますか?これは、死因を究明するために行なわれるもので、犯罪による死亡の疑いがあるといった場合に行なわれるようです。その条件に当てはまらない場合に行われるのが「行政解剖」と呼ばれています。司法解剖というのは遺族の同意は不要とされますが、行政解剖は遺族の同意が必要と言われているようです。行政解剖が行われるのは、食品による中毒死や伝染病由来の死亡というものが多いと言われているようです。また、通常であれば死亡して24時間以上経過していない場合、火葬をしてはいけないことになっているようですが、コレラや腸チフス、赤痢、ペストなどといった法定伝染病が原因で死亡した場合には、病院の霊安室に安置し、火葬許可証を得てすぐに火葬される流れになるようです。これは、伝染拡大を防ぐためであり、遺体を自宅や葬儀場には運べないことになっているようです。伝染病での死亡というのは、現代では一般的ではなくなっているため、そうそう頻繁にあることではないと言えるでしょう。しかし、司法解剖や行政解剖は、事件や事故、食中毒などの場合に適用されるとされるため無関係とは言い切れないのではないでしょうか。遺骨となってお墓に納骨されるまでは、死因や死亡場所によって様々な手続きや処置があるため、慌てずに対処していくことが重要と言えるのではないでしょうか。いつ、どこで、誰に訪れるかわからないのが「死」であり、また、誰もが避けて通れないものでもあるでしょう。準備しておくというよりは、心構えとして頭の片隅にメモしておくといざという時に役にたつかもしれません。

遠方で亡くなった場合

自宅や病院のほかにも、死はいたるところで思わぬ時に訪れてしまうのも忘れてはならないのではないでしょうか。単身赴任などで地方にいる場合や、旅行中に死亡した場合などには、遺体を搬送して葬儀をするか、現地で密葬するかどうか選ぶことになるでしょう。一般的に、搬送する場合には費用がかかるため、現地で死亡屈を提出し、仮通夜や密葬をすませたあと、火葬を行い自宅へは遺骨だけをを持ち帰りお墓に納めるといったことが多いようです。この時気をつけるべき点は、死亡届を本籍地に再提出するということでしょう。自宅近くで本葬を行ないたいといった場合は、改めて地元の葬儀社に頼む必要があるでしょう。また、同様に海外で亡くなってしまった場合には、その国によって手続きが違うため、まずはそれぞれの国の大使館に連絡をし、対応を確認すると良いでしょう。現地で火葬して遺骨を持ち帰るといった場合、費用はそんなにかからないとされているようです。現地での死亡診断書や、火葬許可証は必ずもらう必要があるでしょう。遠方での死亡の場合、変死として扱われる場合も少なくないため、手続きをきちんと把握しておいても良いかもしれません。変死とは、事故死や自殺、他殺、突然死などのように、あきらかに病死ではない状態で発見された場合に呼ばれるようです。こういった場合、病院で医師による死因の特定ができていないため、警察医による司法解剖で死因が調べられ「死体検案書」というものが作成されるようです。救急車で搬送されて24時間以内に死亡した場合にも、検死が行なわれることになっているようです。また、病院で亡くなった場合も死因が特定できないといった場合、行政解剖が行なわれる場合もあるようです。この行政解剖には遺族の同意が必要であるということも覚えておくと良いでしょう。

永代供養の利用

永大供養のお墓を一体どのような人が使っているのかということを気にする人は多いかもしれませんが、最も一般的な理由として挙げられるのは子供がいないからということではないでしょうか。全く身の周りに血の繋がったお墓を管理することができる人がいないという場合には、永大供養のセットが組み込まれたお墓がおすすめだと言えるでしょう。他にも子供はいるが、絶縁状態にあるなどという風に特別な理由があって子供と連絡を絶ってしまっている場合などには、おすすめのお墓であるということは間違いないと言えるでしょう。また様々な宗教家社会的な考え方の違いによって親と同じ墓に入りたくないという風に考えている人は増加傾向にあるという風に言えるかもしれません。そのような場合でもお互いの墓を個人の墓として建てて、永代供養を管理者に頼むことで死後も関わりを断つことができるというのはそのような願望がある人にとってみればメリットとして捉えられるのではないでしょうか。また、子供がいるけれども、子供自身が結婚していないため子供の代でお墓の管理が途絶えてしまう可能性があるという風に不安視している親にとってみれば、このような永代供養付きの墓を先に買っておくということは子供のためにものためにもなるし、将来のためにもなるということは言えるかもしれませんね。また、個人的な理由で家族と同じお墓に入りたくないという風に考えている人もいるかもしれません。そのような場合には、家族となるべく離れたお墓に入りたいと考えるのが普通でしょうし、そのような際に本人ができる最も最善策として考えられるのがやはりお墓を別々にするということではないでしょうか。